にゃんたのバンコク生活

タイ・バンコクでの日常や、好きなものごとについて綴ります

日本に一時帰国&3日間の隔離生活(2021年8月・羽田空港)

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2021年8月中旬に日本に一時帰国しました。

その理由はワクチン接種を受けるためです。いろんな思いのもとで日本に一時帰国したので、その時のことを簡単に残しておこうと思います。

ワクチン接種についての思い

ワクチン接種についてはいろんな意見がありますが、私としては接種をすることで重症化が防げることが最大のメリットだと考え接種を希望していました。各ワクチンの副反応については情報を集めました。2021年7月前後はタイでもデルタ株の感染が増えだしていたので、できるだけ早く何かしらのワクチンを接種したいと思っていました。というのも、タイでは当時、一般の在タイ外国人がワクチン接種を受けるのがまだまだ難しい状況下にあったからです。

2021年7月時点のタイでのワクチン接種状況

2021年7月初旬にタイで接種可能だったワクチンは、シノバックかアストラゼネカ(以下AZ)でした。在タイ外国人の接種対象者は、まずは大使館職員やその家族、基礎疾患のある方、高齢者が対象で、それ以外の方は接種の機会が無かったように記憶しています。

7月中旬になり、シノファームも流通しはじめましたが、それは在タイ外国人向けではなかったように思います。

7月下旬になると、感染者の増加に拍車がかかりました。タイのRNAワクチン事情については、当時はファイザーの納入については情報が不明瞭であり、モデルナについては話がでていましたが、それもどうなるか分からない状態にありました。というのも、2021年6月にモデルナのワクチンが10月にタイに入荷されるという話があり、要予約(2ショットで3,400バーツ前後)で流通すると言われていました。しかし、7月になり、納期が遅れる可能性と納入数が本来の納入予定数より少なくなるとの情報がありました。

そういった中、感染者数増加とタイ国内でのワクチン接種が進んでいなかったことがあり、会社から「日本へのワクチン接種のための一時帰国」が許されました。日本では2021年8月1日から、在外邦人向けのワクチン接種が開始することになっていました。そこで、その制度を利用させてもらい、日本に一時帰国することになりました。当時のタイでのワクチン接種状況を考えると、会社にも日本政府にもこの制度に心から感謝しています。

2021年8月時点のタイから日本への入国後隔離状況

当時、タイから日本への入国者については14日間の隔離検疫が必要でした。そのうち、日本到着翌日から3日間は政府指定の隔離検疫施設で過ごすことが必要でした。

私たちは羽田空港に降り立ちました。どこの隔離施設に滞在になるかは、空港でのPCR検査陰性が確認してから決められる仕組みでした。羽田空港でのPCR検査場では、唾液検査のための個別スペース内にレモンと梅干の写真が貼ってあり、唾液を出しやすい工夫がされていました。このおかげで、私も子どもたちも唾液を以前(2020年11月にタイへ渡航した際)よりも容易に出すことができました。

検査結果を待っていると、同じ飛行機で来た人たちが陰性確認の上どんどん隔離施設へと移動していきました。私たち家族はなかなか呼ばれなかったので、陰性が確認できた時はとても安堵しました。

施設への移動のためのバス乗り場に移動した時に、どのバスにも行き先は書いてありませんでした。どの隔離施設に行くかは着いてから初めてわかるようにしていたのでしょうか。ただ、私は見てしまったのですが、陰性確認後に隔離施設移動のための列に並んだ時、名前を書くリスト上部にホテル名らしきものが載っていました。なので、もしかしたらそのホテルに行くのかな、と見当をつけることができました。

3日間の強制隔離生活へ

隔離施設への移動バスは、密にならないように乗車上限人数が決められていたようです。そのため、安心してバスに乗ることができました。

隔離施設に着くと、ロビーで施設での過ごし方の説明や食事についての質問を受けました。また、私たちは4人家族だったのですが、家族全員で泊まれる部屋がないということで2人ずつ隣同士の部屋に滞在することになりました。

お部屋の様子

お部屋はツインベッドルームでした。3日間お部屋の外に出ることはできませんが、窓から見える外の景色に癒されて、あっという間の3日間になりました。私たちにとっては過ごしやすいお部屋でした。

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ベッドサイドの様子 パジャマが用意されていました

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玄関の様子

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窓から見える景色 窓自体も大きかったです

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窓からの眺め 夕方たくさんの飛行機を見送っていました

食事について

施設入所当日、食事制限があるかどうかの質問を受けました。ほとんど動かないことが想定される3日間のため、私はヴィーガン食を選びました。子どもは一般向けのお弁当を選びました。

ヴィーガン食は、食材の味を感じられる優しい味付けで美味しくいただきました。子どもが頼んだお弁当も美味しかったです。ただ、やはり一般向けのお弁当には野菜が少なかったので、ヴィーガン食に入っていた野菜を子どもとシェアして食べました。

隔離されていることもあり、食事がからだにやさしいことはとても良いと感じました。ヴィーガン食を選ぶことができて、このホテルに宿泊できてラッキーでした。

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お弁当の外観 中身がどんなものか毎回楽しみでした

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朝食の様子 左がヴィーガン食 バナナが一本添えられていたことも!

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昼食の様子 左がヴィーガン食

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退所前の夕食 一般向けお弁当は豪華になっていました

インターネット環境について

ホテルのWi-Fiを使うことができます。我が家の場合、子どもたちと夫がオンラインで授業やミーティングに参加していましたが、ほとんど問題なくネットに接続できていました。私の部屋では、なぜかたまにネットの接続不良が起こり、パソコンからではなくタブレットからオンライン授業に接続して難を逃れることができました。夫たちの部屋では、二人同時にオンラインミーティングアプリを開いてもネット環境が安定していたとのことです。

強制隔離3日間を振り返って

部屋の外に出られないとはいえ、お部屋の居心地がよかったこと、窓からの眺めがよかったこと、お弁当が美味しかったことなど恵まれた環境にいられたので、あっという間に3日間がすぎました。この隔離施設に滞在できて良かったです。

施設で働く皆さんに、居心地の良い環境を作っていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。

ちなみに、強制隔離終了後、羽田空港に戻り無事にワクチン接種を受けることが出来ました。そのあとは、送迎用の車に乗って残り12日間を過ごす隔離施設へと移動し、これまたあっという間の12日間を過ごしました。タイでの生活で子どもたちは完全インドア人間になってしまっていたので(外が暑すぎて外に出るのが嫌になってしまった我が子たちです)、子どもたちから「外に行きたい」という思いが出てこなくてほっとしました。といっても、親としては、隔離が明けたら外で体を動かして健康的に過ごしてほしいと思っていましたが。

 

この記事が何かのお役に立てれば幸いです。

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