親子で過ごしたASQ隔離生活2週間!センターポイントシーロム滞在記
「コロナ禍での海外渡航ってどうだったの?ASQって何?」と友人に聞かれることがあります。タイに渡航する場合は、タイ入国直後にタイ政府代替検疫隔離施設ASQ(Alternative State Quarantine の略)で過ごすことが義務づけられています。私たちが渡航した際(2020年11月)は15泊16日の滞在が必要でした。
我が家の場合は夫が先に赴任し、その後に家族がタイに渡航する形になりました。この記事では、母と子ども2人がASQで過ごした時の様子をご紹介したいと思います。
ASQに選んだのは Centre Point Silom(センターポイントシーロム)
センターポイントシーロムを選んだ主な理由は以下の4点になります。
- バルコニーがある
- 洗濯機が使える
- 子ども2人(小学生と幼児)にとって快適なスペースがあること
- 食事に野菜がついている・子どもたちが食べられそうな食事がある
バルコニーがあると、外の新鮮な空気に触れられたり、部屋の外に出られる空間があると15泊の滞在が気持ち的に楽になると考えました。ASQに入ると、1回目のコロナ検査で陰性が証明されるまでは自室の外に一歩も出られません。陰性が証明された後は一日1時間(ASQによって外出に許される時間は異なります)の外出許可が得られますが、それ以前にも外の空気に触れたいと思ったのでバルコニー付きのASQを探しました。
洗濯機については、洗濯物を溜めたくなかったのと日々のリズムを作るために自分の仕事が欲しかったという理由があります。ASQによっては、部屋に洗濯機があってもASQでの滞在者は使用不可としているホテルもあるため、ASQ選定時に確認が必要です。
お部屋の広さについては、ASQによって様々な部屋タイプが用意されています。ご自身にあったお部屋を選択するとよいと思います。
食事内容については、ASQに問い合わせを行うとメニューリストを送ってもらえます。ホテルによっては食事に野菜がついていなかったり、洋食のみなど偏りがある場所もあります。センターポイントシーロムは和洋タイ料理を提供しています。
他にも、気になるホテルに宿泊内容の問い合わせをした際に、応対に親切さが感じられたこともセンターポイントシーロムを選んだ理由になります。
ルームタイプは Grand Deluxe Garden River View (66sqm)
実際に宿泊してみて、私たち家族にはちょうど良い広さがあり、快適に過ごすことができました。軽い運動やかくれんぼなど、子どもが遊ぶのにもよい広さがありました。ベッドはキングサイズが2台並べて設置されていました。
シャンプーとコンディショナーが一体のもの、シャワージェル、ボディミルクが用意されていました。他には綿棒などのアメニティもありました。
トイレットペーパーやティッシュペーパー、ゴミ袋といった消耗品は、ホテルにLINEでお願いすると補充分を部屋まで持ってきてもらえます。ホテルのLINEはチェックイン時に登録することになります。
冷蔵庫の中は空の状態です。自由に使えます。
バルコニーは自分時間を過ごすのにも最適です。私の場合はお気に入りの煎茶と本を用意してリフレッシュすることができました。
リフレッシュエリアについて
1回目のコロナテストで陰性になると、一日1時間リフレッシュエリアに出られるようになります。センターポイントシーロムでは、低層階にあるプールエリアとサンデッキに出ることができます。希望時間を前日にLINEで予約して行くことになります。
私たちは毎回15時に行っていました。日陰になっていて過ごしやすかったです。15時半ごろになると、近くにあるイスラムの礼拝堂からアザーン(イスラムの礼拝時間になったことを告げる呼びかけ)の歌声が聞こえてきました。
食事について
食事はLINEに送られてくるフォームを使って注文します。お昼頃に翌日のメニューリストがLINEに送られてくるので、3食分食べたいものを選んで送信します。食事を取らない選択もできます。アレルギーや食事制限への対応を伝える項目もあります。
我が家の場合は子どもにとって量が多かったので、量を半分や4分の1に減らしてもらえないかお願いしたところ、対応してもらえました。
持ち物について
持って行ってよかったもの
- アルコールティッシュ
- お茶セット(茶葉&急須)
- フリーズドライフード
- 各自のリラックス/リフレッシュに必要なもの
アルコールティッシュは、簡単な清掃に使おうと思って持って行ったのですが、お部屋の掃除グッズとして大変役に立ちました。ASQ到着後からお部屋に掃除が入るまで約1週間ほどあり、その後も毎日掃除があるわけではなかったので、掃除の際にこまめに使えるアルコールティッシュは重宝しました。
お茶セットは、少なくとも夕食後にはいつも家族でお茶を飲んでいるので、自分たちの好きな茶葉と急須を持っていきました。自分たちの日常を維持できるグッズがあると落ち着くので良いと思います。持参したのは煎茶堂東京さんの透明急須と茶葉です。透明急須は軽くて耐久性があり熱いお湯を注いでも持てるという優れものです。
フリーズドライフードは滞在中盤から大活躍しました。というのも、子どもたちがホテル提供の食事に飽きてしまい、ほとんど食べなくなってしまったのです。その時に、持参していたフリーズドライフードを食べさせてみたところ、子どもたちが気に入ってくれました。私も食べましたが美味しくいただけました。とても軽くてスーツケースに入れてもかさばらない、大変優秀な商品だと思います。
各自のリラックス/リフレッシュに必要なものは、それぞれが必要なものを持って行って正解でした。特に子どもたちは折り紙で手裏剣を作ったり、紙飛行機を作ったりして、どれだけ飛ばせるか競争したりして楽しんでいました。
他にも、普段自宅で使っている歯磨き用具や泡せっけん、洗濯用洗剤は持って行って良かったです。海外の歯ブラシ(ホテルのアメニティも含む)は大きいですし、旅行先で使い捨て歯ブラシを使うとプラスティックごみを増やすことにつながるので、我が家では旅行の際はいつも歯磨き用具を全員分持参しています。
持って行った方がよいと思われる物
- 簡単な掃除道具
- 子ども用カトラリー
- お箸
掃除道具については上記で述べた通り、お部屋の掃除があまり入らないからです。気になる方は持参することをお勧めします。
小さなお子さんと宿泊される方は、子ども用カトラリーを持参することをお勧めします。お部屋に用意されているものは大人用サイズです。プラスティックのカトラリーも食事についてくるのですが、それも小さな子どもにとっては使いづらい大きさです。普段使っているカトラリーを持参すると食事がスムーズになると思います。
お箸については、和食やタイ料理を選んだ際にはお箸の方が食べやすいと思ったからです。また、食事と共に毎回提供される使い捨てのプラスティック製カトラリーを使うと、プラごみの排出量がとても多くなります。私たち家族の場合は、キッチンに用意されていたステンレス製カトラリーを使うようにしてプラスティック製のものはもらわないようにしていました。
総じて良かった滞在生活
15日の滞在生活はあっという間に終わりました。ホテルの従業員の方や看護師さんたちは皆良い方で、気持ちよく過ごすことができました。
このホテルの気になる点を挙げるとしたら、早朝と夜に車の走行音が聞こえてきたことだと思います。ただ、この点は私だけが気にしていたのと、滞在日数が上がるにつれて気にならなくなったことでもあります。
人生の中で15日も隔離されることは稀なことなので、この滞在を楽しめてよかったと思います。
この記事がこれからASQに臨む方や隔離生活を予定している方などの参考になれば幸いです。
Centre Point Silom Hotel 基本情報
◇住所 No.1522/2 Soi Kaysorn 1 (Charoenkrung 50) Charoengkrung Road, Bangrak, Bangkok 10500 Thailand
◇電話 +66 2 266 0521
◇WEB(ASQ用) https://www.centrepoint.com/silom/asq