にゃんたのバンコク生活

タイ・バンコクでの日常や、好きなものごとについて綴ります

シングルオリジンの日本茶で日本を感じる・味わう 生産者を応援する意味も込めて!

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皆さんは、普段お茶を飲みますか?飲むとしたら、どんな種類のお茶を飲みますか?

私はお茶が大好きで色々な種類を試しています。

夕食後は必ず煎茶を家族と飲んでいます。煎茶を飲むと、心が落ち着くというか、一日が無事に終わったことを感じる効果があるように思っています。日本にいた時から夕食後に煎茶を飲んでいた習慣があったからかもしれませんが。

「お茶」と一言で表してもたくさんの種類がありますね。今回は私たち家族の癒しの源であるシングルオリジンの日本茶と、その茶葉を扱う日本茶専門店「煎茶堂東京」についてご紹介したいと思います。

シングルオリジンとは?

シングルオリジンという言葉を聞いたことはありますか?この言葉は「単一の地理的場所(生産国、生産地域、生産農園)で栽培されたもの」を意味します。この定義をベースにし、「単一品種の栽培物」であることを加えた解釈の仕方もあります。

シングルオリジンの生産物の特徴は、栽培される土地の地質や気候が作物に独自の味もたらすことにあります。また、生産者の栽培方法や発酵のさせ方によっても味の違いが生まれます。同一品種の植物でも味の違いが出る理由は、そういった上記のような様々な要素が関係しているからなんですね。

シングルオリジンの生産物は、お茶の他に、コーヒー豆やカカオなどがあります。

シングルオリジンの日本茶との出会い:鹿児島県・知覧にて

私はシングルオリジンという言葉を、鹿児島旅行でお茶農家さんと出会った時に知りました。

時は2018年5月、ゴールデンウィークの旅行で鹿児島に行った時のことです。知覧の平和公園に行くと、公園内にお茶農家さんがそれぞれの農園でとれた茶葉を使ったお茶の試飲会をしていました。記憶にあるだけでも7つほどの農家さんがお店を出されていたと思います。ちょうど新茶の季節でした。

そのうちの2箇所ほどで試飲をさせていただいたところ、お茶の味がそれぞれほんのり違うことに気付きました。また、それまで私が飲んできたスーパーで買うお茶よりも香りが高く美味しいように感じました。同じ知覧で育ったのに味が違うのが面白い、そしてその背景にはそれぞれの土地が持つ特徴や茶葉の品種の違いがあることを知りました。同じ品種でも生産者によって味に違いが出ることがあるのは面白いと感じます。

それまでの私が飲んでいたお茶は、例えば、静岡茶となっていたら、静岡県で栽培された茶葉であっても、いろんな農家さんの茶葉をブレンドした茶葉でした。一つの農家さんが1つの場所で育てた単一品種の茶葉ではありませんでした。そのお茶はそれで美味しくいただいてきましたし、お手頃価格なのとどこでも買えることで今でも飲んでいます。しかし、お茶農家さん独自の茶葉を使ったお茶は、それぞれに個性があることが分かり、そのことは私にとって新しい発見になりました。お茶農家さんはそれぞれの茶葉の品種展開をしており、味の傾向をとっても渋み、甘み、香り、爽快感などでそれぞれの特徴を持った茶葉があることを知ることもできました。

「お茶農家によって茶葉の味が違うから、是非味見していってね」と声を掛けてくださったお茶農家さん、本当にありがとうございます。

この時の体験が、「お茶農家さんごとの、品種ごとの味わいを知りたい」という新たな探求心に繋がりました。

ちなみに、知覧は街中から少し車を走らせると道の左右両方にお茶畑が広がるとても美しい土地です。その道の途中には、お茶農家さんの茶葉販売所があったりもします。そこで自宅用やそれぞれの実家へのお土産の茶葉を購入したのですが、その際にもたくさんある茶葉について特徴などを親切に教えてくださいました。とてもいい思い出です。旅行ができる世の中に戻ったら、また行きたい場所の一つです。

自宅からでもシングルオリジンの茶葉を買える場所を探す

旅行が終わり、お土産に買ってきたシングルオリジンのお茶を飲んでいた時、ふと思いました。「旅行に行かなくても簡単にシングルオリジンのお茶が手に入ったらいいなぁ」と。そこでインターネットで調べたところ、見つけたのが「煎茶堂東京」でした。

シングルオリジンの日本茶を扱う「煎茶堂東京」

煎茶堂東京では、日本全国のシングルオリジンの日本茶を扱っています。ちなみに、煎茶堂東京の掲げるシングルオリジンの意味は「単一農園・単一品種」です。

生産者とのつながり

ここで扱われている茶葉は、特定の生産者から毎年継続して購入されている茶葉になります。品質が高い茶葉に買い付けが行われ、パッケージには生産者の名前が記載されるため、消費者にとっては美味しく良質な茶葉を求めることができるメリットが、生産者には良いお茶がきちんと評価されることと品質向上への意欲や良い緊張感が生まれることになります。茶葉の出来が悪い年には買い付けが行われないこともあるそうです。

煎茶堂東京のホームページでは、お茶農家さんの写真やインタビュー記事を読むことができます。実際に作り手の皆さんの顔が見えると、なんだか親近感が湧いてくるように感じます。また、その農家さんの作るお茶を購入することで、農家さんの仕事を応援することにもつながるんですよね。そういった繋がりを作ってくれた煎茶堂東京さんの商品は素晴らしいと思います。

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パッケージに生産者の情報が記載されているのがわかります

煎茶堂東京の茶葉を購入した結果

茶葉の入れ物を開けた瞬間、とても良い茶葉の香りが舞い上がってきます。茶葉によって香りは様々なので、毎回開封時が楽しみになっています。お味はもちろん美味しいです。今まで茶葉の産地だとは想像したことがなかった場所で茶葉が作られていることを知ることが出来たり、味の展開がたくさんあることなど、茶葉を通して学ぶことがたくさんあるのが楽しいです。

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それぞれの茶葉がとても良い香りを持っています

また、いろんな茶葉と出会うことで、いつかその土地に旅行に行ってみたい(お茶畑に実際に行ったるその土地のものを食べてみたい!)と想像を膨らませたり、その土地についてもっと知りたいと思うようになりました。日本人なのに日本について知らないことがいっぱいあると認識できたことも大きな収穫です。こういったことがきっかけで、もっと知りたいと学ぶ姿勢になれるのは楽しいですね。

なお、煎茶堂東京さんのパッケージは缶と紙紙袋があります。皆さんは、どちらのタイプがお好きですか?私は紙袋を選んでいます。ジッパーがついているので湿気対策ができますし、かさばらないのが好きです。廃棄の際にエコなのもいいと思います。

購入方法はオンラインと実店舗

昨今のような外出を控えた方がよい状況においては、オンラインで商品を知ることができるのが良いですね。商品紹介ページでは、お茶の味を12のカテゴリーに分けてグラフ表示してあります。なので、味を想像しながらお好みの茶葉を探すことができるようになっています。

実店舗は銀座にあります。コロナになる前に何度か行ったことがありますが、すっきりとしたスペースにずらっと茶葉が並んでおり、コンシェルジュさんと一緒に茶葉を選ぶことができます。試飲ができる種類もあるので、味を確かめながら茶葉を探すことができるのもいいポイントですね。

ホームページはこちらをご覧ください。

 また、系列の店舗として三軒茶屋に「東京茶寮」というハンドドリップ日本茶専門店があります。こちらには私は言ったことがないので詳しく説明できませんが、店内のカウンターでバリスタがハンドドリップスタイルで煎茶堂東京で扱うシングルオリジンのお茶を提供してくれるそうです。こちらは、来店予約が必要だそうなので、気になる方は東京茶寮のホームページをご確認いただくことをお勧めします。こちらでも茶葉の購入ができるようです。

いかがでしたでしょうか。お茶一つを取ってみても、お茶の味わいや産地、そこから派生するいろいろなことが見えてくるようになりました。

シングルオリジンのお茶に興味がありましたら、是非煎茶堂東京さんの茶葉を試してみてはいかがでしょうか。

私はタイに来る前に買いだめしてきた茶葉がそろそろなくなってしまうので、日本に帰ることができた時は新たに茶葉を探すことを楽しみにしたいと思います。

個人で経営されているお茶農家さんを応援するという意味もあるこのシングルオリジンの茶葉について皆さんに興味を持っていただけましたら幸いです。

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